jean corti/ジャン・コルティ


一枚舌日記

日本で彼のCDに出会って以来、大好きなアコーディオン奏者、Jean Corti。もう80近いおじいちゃん。近所で毎年この時期やってるアコーディオンフェスタに出演すると知って、ずっと楽しみにしていたコンサートに行ってきた。

会場は広い仮設テントみたいなとこで、立ち見。TETES RAIDESというバンドが後半にあってむしろこっちがメインぽい感じ、客層だったのだけど、Corti、ホントに居たのね、存在が確認できただけでも大満足。スゴイ笑顔。まんがに出てきそうな、おもちゃのような、優しい無邪気な表情。芸風のための笑顔でないと、演奏から判断して信じちゃう。椅子に座って、猫背で抱え込むように楽器を抱き、箱に想いを込めるような弾き方。独特のルバートのワルツ。ソロばかり2~30分、周りがうるさいのとマイクで大音量なのが残念だったのだけど、いやーよかった。

じわりじわりと人ごみをかき分けて、カップルが抱き合ってキスした瞬間に空いたスペースに更にかき入ったりして、ほとんどかぶりつきで聴いた。しかし第2部、TETES RAIDESというバンド、アコーディオン、トロンボンサックスチェロなども混じった比較的アコースティックな感じだったのだけど、、死の危険を感じた。柵と後ろの客にはさまれて圧死するかと思った。すごい熱狂、グルーヴ、トランス。でもちょっと好きになった。かっこいい。
途中、天井から水かぽたぽた落ちてきて、雨漏りかと思ったが、実はテントにこもった熱気が外気で冷たい天井で凝結して露になって落ちてきていたのだった。そしてすごい大音量、最初耳がやばいと思ったが次第に慣れた。拡声器とか使うのね。

最後の方コルティが再登場して競演したりして。しかしさすがにノリに疲れてアンコール前に何とか脱出。21時から始まって、この時点ですでに0時半をまわっていた。どうしてもサインが欲しいもんだからアンコールが終わるのを待っていたけど、いつ果てるとも知れない絶叫が続いているのであきらめて帰る。